pregna(プレグナ)

不妊治療情報&不妊治療病院(クリニック)情報サイト

  • 病院検索/予約
  • 不妊症チェック
  • 不妊治療ニュース
  • 治療情報ガイド
ホーム » 不妊治療用語辞典
不妊治療用語集

あ行

オリフェンとは、排卵誘発剤クロミフェンの商品名。経口製の排卵誘発剤の総合的な名前をクロミフェン製剤といい、オリフェンの他にもクロミッド、セロフェン、フェミロンなどの名前の薬があります。これらはどれも同様の効果を持ち、商品名によって薬の効き目に違いがあるわけではありません。

オリフェン錠の効果は、視床下部の脳下垂体に働きかけ卵胞刺激ホルモン(FSH)や黄体形成ホルモン(LH)の分泌を促します。排卵誘発剤という名前ではありますが、直接的には排卵させる効果よりも卵を成熟させるための薬と考えておけばいいでしょう。
オリフェン錠の副作用として、顔面紅潮感が5.4%、卵巣腫大が2.9%、下腹痛が2.2%、吐き気、嘔吐が2.0%、頻尿、尿量増加が1.5%、その他の頭痛、蕁麻疹、視覚障害、疲労感、神経興奮などが1%未満との報告があります。

腹水などでおなかが腫れてしまう「OHSS(卵巣過剰刺激症候群)」の発症率は0.4~5%程度ですが、そのほとんどは軽症で、重症に陥るということは稀です。また双子などの多胎妊娠の確率は2~5%程度となっています。

またオリフェンを数周期以上に渡り連用すると、頸管粘液の減少、子宮内膜が薄くなるといった「抗エストロゲン作用」の副作用が起きやすくなります。これらの副作用は妊娠する確率を下げてしまいますので、慎重に服用中の経過を見ていく必要があります。
オリフェン錠を服用することによって排卵日が安定します。排卵例の約80%は投与開始後から、「12~14日ごろ」排卵します。卵が十分に成長しているのに自然排卵が難しいときには、hCGという注射で排卵の手助けをすることになります。

オリフェン錠の用量につきましては1錠(50mg)から開始するのが一般的で、月経周期の5日目、あるいは3、4日目から5日間、連続で内服します。卵胞発育が見られない症例では次回から、2錠、あるいは3錠と増量していくことになります。


黄体期とは、排卵後の高温期の期間を指します。排卵によって残された卵の殻(卵胞)により、黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌さえることによって起こります。

黄体期とは「黄体が形成されている時期」ということを意味し、子宮内膜は分泌期内膜という状態になります。排卵が起こらなければ黄体は形成されないので、黄体期は見られません。

通常は月経周期の長さに関係なく、黄体期が約14日(±2日)続くと生理が来ます。妊娠すると高温状態が続くようになります。


黄体化非破裂卵胞とは、基礎体温で体温が上昇しても実際は卵胞が破裂していない状態をいいます。卵子が残っている状態で卵胞が黄体化してしまい、黄体ホルモンが分泌されるので基礎体温は高温期を示します。排卵が起こっていないので妊娠することはありません。
黄体化非破裂卵胞は、「PCOS」「子宮内膜症」「骨盤内感染者」「骨盤内手術経験者」などの人に多く見られますが、その他にも原因不明不妊(機能性不妊)の一因と考えられています。


黄体とは、卵子が排卵された後の卵胞が変化したものをいいます。黄体から分泌される「プロゲステロン(黄体ホルモン)」は、子宮内膜を肥厚させて受精卵が着床しやすい状態にしてくれます。この黄体ホルモンが不足してしまうことを「黄体機能不全」といい、不妊原因の1つとなることがあります。

黄体はLH(黄体形成ホルモン)によって刺激されて、その後に黄体ホルモンの分泌を始めます。しかし黄体の機能は2週間ほどしか続くことができず、黄体が機能しなくなると妊娠が不成立となり月経が起こります。

もし着床が成立すると受精卵(胚)の周りに「トロホブラスト」というものが形成されて、今度はここから「hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)」が分泌されることで妊娠黄体が形成されます。

妊娠黄体からは黄体ホルモンが分泌されて妊娠を継続させます。そして妊娠8週ころになると黄体の機能は低下を始めて、今度は「胎盤」から黄体ホルモンが分泌されることで妊娠の継続が可能になるのです。


インスリン抵抗性とは、通常の人と比べてインスリンの作用が悪いことを言います。「インスリン抵抗性が高い」という使われ方もします。

人間はカロリーのある食べ物や飲み物を摂取することで、一時的に血糖値が上昇します。インスリンはこの血液中に現れた糖を分解して、体内のエネルギーに変える働きをしているのです。(血糖値が慢性的に高値になると糖尿病を発症しやすい)

ところが中には通常と同じくらいのインスリン量が分泌されているのに、同様な働きが出来ずに糖が分解されにくい人がいます。このようなインスリンの作用が悪いことを「インスリン抵抗性」と呼んでいます。

インスリン抵抗性を示すと、糖を分解するためにさらに膵臓からインスリンが分泌されるようになります。このようなインスリンが過剰に分泌されている状態を「高インスリン血症」といい、男性ホルモンの過剰蓄積につながったり糖尿病を引き起こす原因と考えられています。


アシステッドハッチングとは、ET(胚移植)のさいに透明帯の1部に開孔して着床率の向上をはかる方法です。ART(生殖補助技術)の1つ。

通常ですと、受精した胚は細胞分裂が進み、透明帯から脱出(ハッチング)して子宮内膜に着床します。しかし透明帯は胚の体外培養や凍結融解、あるいは加齢によって硬化するといわれています。

そこで卵の殻を少し破ったり薄くしたりして、着床率の向上を期待します。これが「アシステッドハッチング」で、体外受精で、グレードのいい胚を移植してもなかなか着床しない(着床障害)ような場合に行われます。
アシストハッチングともいう。


アクロビーズテストとは、男性の精子を調べるための方法で、一般精液検査で問題があるときなどに行なわれる特殊な検査(精子機能検査)の1つです。精子は射精された直後から受精が可能になるわけではありません。子宮や卵管の移動中に「先体反応」が起こり、受精の準備が整うわけです。

アクロビーズテストとは、精子先体に「先体反応」が起こるかを調べる検査です。「MH61」というビーズを精子と一緒に培養させることで、精子とMH61ビーズが結合して凝集するかを観察します。

アクロビーズテストで結合が良好(アクロビーズ値が高い)だと、IVF(体外受精)における受精率が高いことが報告されています。また反対にアクロビーズテストで判定が悪いときには受精障害が疑われることがあります。


アクロシン(英:acrosin)とはプロテアーゼとして機能する消化酵素の1種。
アクロシンは先体反応の結果として、精子の先体から放出される。


プロゲステロン(黄体ホルモン)とは、女性ホルモンの1つで排卵後の卵胞が黄体化することによって分泌されるようになります。子宮内膜を肥厚させ受精卵が着床しやすい状態にします。また妊娠後には赤ちゃんと子宮をつなげる「胎盤」からも分泌されます。

卵巣から分泌されるホルモンには「プロゲステロン」と「エストロゲン」があります。妊娠ホルモンと呼ばれるエストロゲンとプロゲステロンの作用により、月経周期は成り立っています。またプロゲステロンは基礎体温を上昇、妊娠の維持作用、乳腺の発育作用もあります。


黄体機能不全とは、黄体から分泌されるエストロゲンやプロゲステロンの黄体ホルモン値が低く、着床のための子宮内膜状態が整わないことです。基礎体温を測ると高温期が通常に比べて少ないことが1番の特徴です。

排卵後の基礎体温の変化はプロゲステロンの分泌と関わっています。黄体の働きが悪く十分にホルモンが分泌がされないと、低温から高温への変化が少なく、また高温期の日数も少なくなります。

黄体機能不全の原因は、卵胞期に分泌されるFSH(卵胞刺激ホルモン)が少量のため、あるいは黄体期に分泌されるプロゲステロンが少量のためと考えられます。

黄体機能不全の治療には、卵胞期にクロミフェン(クロミッドなど)を服用する方法と、黄体期に黄体ホルモン剤(デュファストン、HCGなど)を投与する方法があります。黄体機能不全ではしっかりと排卵、受精が行なわれても、内膜の状態が悪く妊娠の継続が難しくなります。(着床障害)

黄体機能不全の診断基準
・高温期の持続 9日以内
・高低の温度差 0.3度以内
・子宮内膜の厚さ 8mm以内
・プロゲステロン 10ng/ml未満


エストロゲン(卵胞ホルモン)とは、女性を形成する代表的なホルモンで卵胞の成熟、子宮頚管粘膜の分泌、子宮内膜の増殖などのさまざまな排卵の準備をしてくれます。エストロゲンは卵巣から分泌されるホルモンで、同じような卵巣性女性ホルモンにプロゲステロン(黄体ホルモン)があります。

エストロン(E1)、エストラジオール(E2)、エストリオール(E3)が3大エストロゲンと呼ばれ、中でもエストラジオール(E2)が最も活性が強く、エストロゲン=エストラジオール(E2)と表記されることも多いでしょう。

女性が、最も女性らしくあるためのホルモンがエストロゲン(卵胞ホルモン)と言われていて、女性の肌をツヤツヤにしたり新陳代謝を活性化する働きもあります。

不妊で悩む人たちの間では、女性ホルモン(エストロゲン)を増やす食べ物として、グレープフルーツやざくろなどが人気があります。サプリメントではマカや葉酸が女性ホルモンと深い関わりがあるようです。


E2(エストラジオール)とは、卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)のことです。エストラジオールは子宮内膜を肥厚させ、精子の通りをよくする子宮頚管粘膜を分泌するなどの作用があります。エストラジオール(E2)=「エストロゲン」と呼ぶことも多いでしょう。
卵胞ホルモン(エストロゲン)にはエストロン、エストラジオール、エストリオールなどがありますが、エストラジオールが最も生理活性が高いホルモンです。排卵前にエストラジオール(E2)の数値を調べる事で、おおよその排卵日の予想がつきます。


男性が性交時に陰茎が勃起の状態を得られないのをインポテンスといいます。インポテンスには,精神的心理的要因で生じる機能性インポテンスと,性器や神経,内分泌の障害から起こる器質性スンポテンス,および器質性と心因性の両方の3つに分けられます。


アンドロゲンとは、男性ホルモンの総称を指します。男性が男性らしくあるために必要なホルモンで、男性性器の発育、骨格や筋肉の形成、性欲の高ぶり、精子の製造などに深く関わるホルモンです。

アンドロゲンの中でも精巣で産出される「テストステロン」と呼ばれるホルモンが最も活用性が高く、男性不妊では精子の改善のためにテストステロンの補充療法が行なわれることがあります。

女性にもアンドロゲンは分泌されています。通常ですと女性のアンドロゲン分泌量は男性に比べると、10%以下になります。しかし女性でもアンドロゲンが過剰に分泌されることがあり、このような場合は排卵障害を引き起こし不妊原因になることがあります。

その代表的な疾患はPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)で、男性ホルモンの影響で、多毛、肥満、声の低音化などの徴候が見られることがあります。

なおアンドロゲンには何種類かあり、精巣や卵巣性のものにはテストステロン、アンドロステンジオンがあり、副腎性のものには、デヒドロエピアンドロストロン(DHEA)、デヒドロエピアンドロステロンサルフェイト(DHEAS)があります。


インフォームドコンセントとは、医師による一方的な治療ではなく「説明の上の同意」という意味で使われます。医師は治療をしていく上で患者に説明の義務があり、それをもとに医師との信頼関係を築き確率論に従った治療を続けていくことが望ましい。


黄体形成ホルモン(LH)とは、脳下垂体前葉から分泌されるホルモン。排卵直前になると急激に大量分泌され、この現象をLHサージといい、排卵検査薬を使い尿や血液で濃度を測定できます。
LHサージが起こると24~36時間後に排卵が起こります。医師によるタイミング法では、このLHサージと卵胞の大きさ、子宮内膜の厚さなどで排卵を予測するのです。なお不妊治療では排卵時にLHの代用として、「HCG」という注射を投与することがあります。

黄体形成ホルモンは糖たんぱくホルモンで、たんぱく質部分は204個のアミノ酸から形成されています。黄体形成ホルモンと卵胞刺激ホルモンの2つ合わせたものを性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン)と言います。


メインページ | か行 »
© 2008 iDEFIX All Rights Reserved.