甲状腺にできる腫瘍(腫瘤・腺腫)を総称して、甲状腺腫瘍といい、良性と悪性の2つのタイプに分類されます。良性の腫瘍が全体の90%以上を占めており、腺種、嚢胞、腺腫様甲状腺腫などがありますが、甲状腺の機能に異常はありません。一方、悪性腫瘍(甲状腺がん)には乳頭腺がん、濾胞腺がん、髄様がん、未分化がんの4タイプに分けられます。未分化がんに以外は進行が遅く、がんの中では比較的性質のおとなしいものです。
初期には自覚症状がないことがほとんどですが、前頚部にできる腫瘍なので、自分で触って気付くこともあります。声がかれたり、のどに違和感を覚えたりする人もいます。