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不妊治療用語集

女性化乳房

女性化乳房(じょせいかにゅうぼう)とは、男性の胸部が、女性のそれのように隆起してあたかも乳房が女性のような膨らみを有する症状。真性と偽性(単に肥満)がある。

真性の女性化乳房は女性と同じように乳腺の発達で起こる。乳首の中にしこりができたようになり痛みもあるため乳癌と間違うこともある。男性にも乳癌があるので自己判断は危険だが、男性が「乳首の中にしこりができた」と病院で診察を受けると多くは女性化乳房症であることが多い。中にはメンズブラが必要なほど大きくなることもある。
真性の場合、
肝機能の低下
人は誰でも男性ホルモンと女性ホルモンの両方を持っている。しかし、男性にとって女性ホルモンは異物であり、肝臓がそれを分解する役割を負っているのだが、肝機能が低下すると、女性ホルモンが増え、乳房が発達する。例えば肝炎などが高ずるとなったりする。
女性ホルモンに似た働きをする薬物を摂取していること
ある種の薬の副作用として、その薬が女性ホルモンに似た作用を起こして乳房が発達する。主なものに前立腺疾患治療薬、男性型禿髪症治療薬などがある。
思春期や更年期のホルモンバランスの乱れ
ホルモンバランスが崩れがちな思春期の男子でよく起きる。更年期においてもホルモンバランスが乱れる事で乳房が膨らむ場合がある。
遺伝的要因
たとえばクラインフェルター症候群であれば、表現型は男性であるが乳房が膨らむ。
精巣腫瘍
精巣腫瘍は無痛性で炎症症状の乏しい陰嚢内腫瘤として発見されることが多い。
好発年齢は0歳から10歳、20歳から40歳の二峰性であり、特に20歳から40歳の男性が罹患する固形腫瘍の中でで最も多い原因であるため、社会的には極めて重要な疾患の一つであるとされる。危険因子としては、停留精巣などがある。
精巣腫瘍の中には血中hCGが異常高値をきたすもの(絨毛癌。稀にセミノーマ)があり、hCGの上昇に伴い女性化乳房を来すことがある。このとき、陰嚢の腫瘤・違和感と両側乳首の痛み・乳房の張りを自覚症状として病院に訪れる。この場合、痛みは乳房にあるが原因は陰嚢内であるため、陰嚢の自覚症状を伝えなければ乳房の生検をしても原因ははっきりせず、精巣腫瘍が見逃されることがある。
治療はシスプラチンをベースとした化学療法が第一選択で、レジメンとしてはBEP療法(ブレオマイシン・エトポシド・シスプラチン)、または EP療法(エトポシド・シスプラチン)がある。
原因不明
成人男性の乳房が特に理由もなく肥大することがある。この場合特に治療は必要とされないが、女性化乳房が顕著になった場合は外科手術をすることもある。
男性の胸が女性化すること自体は生命維持に関わるような状態ではないが、男性乳癌になる可能性もあること、精巣腫瘍、また前述の如く肝機能が低下した結果としての症状である可能性もある。

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